Operaの静電磁場解析モジュールは、3次元で静磁場、静電場、DC電流を計算します。有限要素法を用い、離散モデルでの静的状態をMaxwell方程式で解きます。静磁場解析において静解析モジュールで使用してるアルゴリズムは、磁気ソースなしのボリュームとは別にモデル内の磁気ソースを含むボリュームを自動的に処理します。
この強力な手法は、他の解析手法で起こる可能性のある桁落ちエラーを防ぎます。その結果、解析の精度は有限要素法で予想される精度より遥かに良くなることがあり、長年にわたって測定との比較で証明されてきました。静解析ソルバーは科学技術分野のアプリケーションで広く使われています。
磁気マテリアル特性には、線形、非線形、等方性、異方性、積層、永久磁石を指定できます。コイルに関しては、コイル磁場をきわめて精度よく計算できるビオサーバール積分を使う独自の手法で定義されます。Opera-3dでは、ソレノイドやレーストラックのような標準的な形状のコイルのライブラリによって簡単に定義でき、任意の形状のコイルも作ることができます。
プログラムはメッシュの各ノードでのポテンシャルを繰り返し計算で求める手法を使っています。この手法はメモリーを効率的に使用し、計算時間が速い特徴があります。
Operaは、マルチフィジックスのソフトウェアスィートで連成解析が可能です。これは、静的解析と熱解析や応力解析との連成が可能で、例えば、電磁力による応力計算ができます。
アプリケーション
- モータ
- 発電機
- レコーディングヘッド
- 電子レンズ
- MRIシステム
- 防食処理
- 科学技術装置
- 電磁シールド
- 核融合マグネット
- 加速器
- 磁気認識
- 電極システム